いのち
ちょうど一ヶ月前に書きましたが、
気持ちの整理がつかなくて、今頃になってしまいました。
2016.3.11
一昨日と昨日は、いつも通り平安にすぎて来た。
だから、明日も同じような日が続くだろう。
そう思いながら、多くの人は日々を過ごしています。
でも、2011年3月10日と3月11日では、
天地がさかさまに感じるぐらいの変化があり、
さまざまな経験や思いをされた方々がたくさんいました。
それでも、人は「変化」をなんとか受け入れようとします。
けなげに、笑って生きようとします。
それが、生きとし生けるものすべての「いのち」の宿命なのだと思います。
「生きる」ことは、自らの細胞の振動を宇宙にあたえること。
この世から肉体がなくなっても、それまであった「振動」はなくなりません。
「振動」は回りに伝わり、永遠に振動を続けます。
ある研究をされていた、私にとってはとても大事な先生、
たぶん、「地球」にとってはさらに「大切」だった方が、先日、なくなりました。
「地球が必要としてる限り、地球は自分を殺さない。
だから、死にたくっても死ねないんだよ。」
と、口癖のように笑いながらいつも話されていました。
何度も倒れられていたものの、最近はとてもお元気で、
白髪がつやつやした黒髪に変わり、回りの人を驚かしている方でした。
たくさんの研究は、「水」や「空気」を奇麗にし、
「地球」を「美しいエネルギー」で満たすことを目的としていました。
目には見えない「エネルギー」を「かたち」としてみんなに見せることに
人生を尽くされていた先生。
目に見えるもの全てに宿る「振動」が生み出すエネルギーのことを
伝えておられました。
そして、人の「意識」こそが一番大きな「振動」であり、
だからこそ、どういう「意識」を持つのかがとても重要なのだと、
宇宙の真理を説いておられました。
肉体としての先生に会うことはもうできませんが、
先生ご自身の「いのち」から生まれた「振動」はいつまでも地球に響き、
そして、先生の「意識」から生まれた「振動」は
永遠に美しいエネルギーを生み出し続けていくことでしょう。
あなたがなくした大切な人や生き物、物、思い出にいたるまで
すべての振動は、まだここに響いています。
回りのすべてのものに。
そして、あなたの中にも。
忙しい頭の中を静かにして、時々はその振動に耳をかたむけたいなと思います。
文:KISANA LINES 映像作家
写真:森のカメラマン