しあわせの呪文
むかしむかし、
まだ、地球さえも誕生していないころ
宇宙で生まれた微生物が
遥かなる旅路の末に
地球にたどり着き、
たくさんの進化(振動)を重ねて、
今の地球上のすべてのものが
生まれました。
生き物の種類が増えるごとに
地球はどんどん豊かに、
美しくなっていきました。
私たちは地球と一緒に
育ってきたのですね。
今、この瞬間にも
細胞が一つ一つ
固有の振動をしながら
音楽を奏でるかのように
生命体を創造しているんだと思うと
壮大な気持ちになります。
自分の体内だけでも
37兆もの細胞があって
それが全部
振動してるのです。
一つの細胞に2000はある
ミトコンドリアのことまで考えると
37兆×2000
天文学的な数の振動が
自分の体の中で
起こっていることになります。
さらに、私たちは
歌ったり、踊ったり、
笑ったり、
言葉を話したり、
自ら振動をおこします。
振動は、
目に見えたり、聞こえなくても、
常にそこにあります。
風も振動を起こしているし、
光や電波も振動の一種です。
私たちの思考や意識も
実は振動なのではないかと
私は思っています。
ものすごく感動したとき、
心が動いて
振動するのだと思うのです。
嬉しい時には
喜びの振動が身体を震わせます。
楽しい計画があって
ワクワクしている時は
特に振動がわかりやすいかもしれません。
Happyな気持ちのときは
好きな音楽を奏でたり
自然に身体が躍動します。
道端に落ちてるゴミを拾ったり、
人を助けて感謝されたりすると、
誰もが気持ちよく感じると思います。
それって自分の中に心地いい振動が
起こってるからだと思うのです。
考えていることや
感じていることの振動に
音階があって、
メロディのように聞こえたら
素敵だな~とよく思います。
しあわせの振動って、
自分の気持ち次第で
いつでも起こせるのだと信じています。
すごく辛いことが続いていて、
ふっと空を見上げた時、
ハート形の葉っぱを見つけたら、
人はすごくしあわせな気持ちになります。
暗い森の中に、
一枚だけ輝いてる
小さな葉っぱを見つけた時も。
重病の人を一心に看病していて
その人が一瞬でも笑顔を見せてくれたら、
天にも上るほど嬉しくなります。
こうやって、
あたりを見渡してみると、
しあわせの種はいっぱい落ちています。
そんな種を見つけたら
大切に拾って、
「ああ、しあわせだな~」って
口に出して言ってみるのです。
しあわせの振動が身体中に響きます。
まわりの空気をも震わせます。
もし、共振するものがあれば
増幅されます。
振動は地球に止まらず、
宇宙にまで伝わり続けます。
宇宙から命の種が運ばれた時のように、
時空を超えてどこまでも。
だから、振動を起こすことは
責任重大です。
そのために
生きていると言っても
過言ではないほどに。
自分の内側の振動を
心地いいハーモニーに
しつづけること。
それこそが
「しあわせの呪文」だと思います。
「しあわせの呪文」で
自分自身にしあわせの魔法をかけましょう。
この魔法を
周囲に伝染させましょう。
今日は1月22日、
旧暦のお正月です。
しあわせの呪文を唱えるには
ぴったりの日。
どうか、みなさん、
今年もしあわせに暮らしましょう。
文:KISANA LINES 映像作家
写真:森のカメラマン・海のカメラマン
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