表 現
昨日の十五夜のお月さま、奇麗でしたね。
今夜はスーパームーン。
夜空を見上げるたびに、地球の上に立って宇宙に浮かんでいる自分を想像します。
小さい頃から大好きな「星の王子さま」の表紙の絵のように。
今は、ある女性の絵描きさんが、
森の中にある、たくさんの「いろ」や「もよう」や「リズム」に心をわくわくさせながら 旅をする物語を編集しています。
日々、出会うたくさんの物語は、まるで奇跡のようです。
ご縁が重なりあって、うまく自分の中の機が熟すと、映像を紡ぎはじめます。
何を表現したいのかなと、よく自問自答します。
最近気づいたこと。
表現とは、限定された「もの」や「ひと」という現れた「結果」を表すのではなく、
現れているという「状態」を表すことなのだなと。
この宇宙にはとどまっているものは何ひとつありません。
人が呼吸をするように、水が流れるように、自然は絶え間なく移ろいで行く。
「移ろう」という言葉には、感傷的な、ややネガティブなイメージがある気がしますが、
実は「移ろう」ことで、すべては「今」を生きているのだと思います。
全ての分子、原子、量子は振動を続けているので、
一時も止まっているものなどこの世にはありません。
だから、どんなものを映しても、それは動いている。
そして、その動いている「状態」こそが、「自然」なのですね。
「愛」であったり、「喜び」であったり、「幸せ」だったりも何か形があるのではなく、
その「状態」こそが「愛」であり「喜び」であったりするのだと思います。
アーティスト本人も表現しています。
その「表現」をさらに「表現する」のが、映像の役割。
アーティストの「わくわく」や「喜び」という「状態」、
森や水が「いきいき」している「状態」が伝わればいいなと思います。
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9月中にはリリースと思っていましたが、少しだけおくれそうです。
いつもながら、編集が遅くてもうしわけないです。
あきらめないで、お待ちいただいていることに感謝を込めて。
KISANA LINES 映像作家(文)
森のカメラマン( 写真)