消える絶望

 

先月、episdoe.1をリリースした「宇宙の子マサの この星の奇跡つなぐ冒険」という物語の

episdoe.2を引き続き制作中の日々、「絶望と希望」を繰り返し考えます。

 

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物語の主人公である「宇宙の子マサ」は、中国の内モンゴルの沙漠に木を植えることで、

また、沖縄や世界中のビーチに流れ着く漂流ゴミを毎日拾うことで、

「絶望」の中に隠れている「希望の種」を発見し、それを育てて、

いつかは世界中の人々を感動させるぐらいに美しい「奇跡の花」を咲かせようと、

自分が主人公の物語を自ら発信し続けています。

 

 

この奇跡の星つなぐ冒険ep1 EEDMAmasa

 

 

そんな「宇宙の子マサ」の物語を撮影するために同行している私たち撮影班も必然的に、
「絶望的」に見える場所にマサ君といっしょに足を運ぶことになります。

 

そして、気づいたことがあるのです。

 

「絶望」という言葉は、実際に起こっている状況や出来事を現すものではなく、
「望みを絶つ」「望みを失う」という、わたしたち自身の心の中の問題をあらわす言葉

なんだなということ。

つまり、「絶望」とは、「絶望的に見える」という人々の「おそれ」の感情から

ひきおこされるもので、「絶望的」なのは、実は「人の心」なんですね。

 

この奇跡の星つなぐ冒険ep1 EEDMAmasa

 

たとえば、中国の内モンゴルの沙漠での植林。
ニュースで中国から飛来すると言われ問題視されていたPM2.5は、この沙漠の砂、「黄沙」にくっついて日本まで飛んで来ると言われています。

真偽はともかく、その噂の「黄沙」の源ともいえる沙漠に行って木を植えるシーンを撮影するのは普通に考えても少し足のすくむような想いがする上に、われわれ撮影班にとっては、細かい砂が機材に入り込むことへの不安がまず頭をよぎります。

 

ですが、その不安を乗り越え、実際に現場に行ってみると、

そんな「おそれ」など一瞬でふっとぶほどの「喜び」と「充実感」を参加者の皆さんと共有することになったのです。

 

確かに、参加者の方も沙をすいこまないようにマスクをしたり、

我々もカメラにシートをつけて防がなくていけないほどの沙嵐がふきあれていましたし、

今も沙漠はどんどん広がっていて、もう黄河ぎりぎりまで迫っている現状も目の当たりに

しました。近い将来、黄河の向こうにある町を沙塵がおおってしまうぐらいの勢いで沙漠化は進んでいます。

 

確かにそこにいない人がこの話を聞いたり、写真や映像でその状況を見たら、さぞかし

絶望的に思えるでしょう。

 

この奇跡の星つなぐ冒険w

 

 

 

でも、その沙漠で実際に植林をした参加者たちは誰もそこで「絶望」を感じませんでした。

なんだか説明のつかない大きな喜びに包まれ、みんな笑顔です。

この喜びに突き動かされるように、もう何度も何年も、この植林活動に参加している人たちもいました。
そう、みんなが見ていたものは、今、自分たちが植えている木が元気に育つという未来への「希望」のみだったのです。

 

 

この奇跡の星つなぐ冒険MA

 

 

 

この奇跡の星つなぐ冒険

 

 

 

それは、ちょっと人生観を変えるぐらいの体験でした。

 

 

「絶望」に見えていた場所に実際に身をおいてみると、

絶望が消える」体験です。

 

 

現象を外側から見ていたことによる「おそれ」がなくなると、
現状や問題点をあるがままに観察することができます。

 

そして、その解決につながるアクションを一つ起こすことで

 

「絶望」は消えます。

 

自分自身の体験として確信しました。

「絶、絶望」ですね 笑

 

 

 

信じられないぐらいの量のゴミが漂う海を前にした時も同じでした。

 

マサ2

 

 

入るのもためらうほどのゴミだらけの海の中で、マサ君が「ゴミを拾う」というアクションを始めたとたんに、

 

「絶望」が、「綺麗になっていく」という「希望」に変わるのです。

 

一つゴミを拾うごとに、一つづつ希望も増えていきます。

 

必要なのは「絶望」の中に「希望の光」を見いだす「心の目」と、

行動を起こすための、ほんの少しの「勇気」です。

 

 

もし、今、この世界に「絶望」を感じている人がいたら、
自分の回りにある状況に「絶望」しかけている人がいたら、
まずは、自分の中にある「おそれ」をいったん手放してみてください。
その上で、自分がわくわくできる明るい方向に一歩だけでいいので
実際に動いてみませんか。
何か一つでいいので、いつもと違う、自分の心が望む何かを始めてみてください。

 

その一歩から、「物語」は生まれます。

 

誰もが自分の人生という物語の主人公。

毎瞬、毎瞬、自分自身で「自分の人生」という物語を作っているのです。

 

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山あり谷あり、時には絶望しても、その先には必ず「希望」があります。
人は「絶望」の中でこそ「希望」を持てるのです。

「絶望」を「希望」にかえていく物語の方が、きっと感動的になるはずです。

 

そして、是非、自分だけのオリジナルストーリーを何世代か先の子ども達に届けるつもりで

人生を楽しんでみてください。

 

なぜなら、私たち一人一人が作る物語のオーディエンス(読者)は、

「未来の子どもたち」だからです。

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私たちが作る物語の向こうに未来の現実があり、

未来のこどもたちがわれわれの「物語」の続きを作っていくのです。

 

 

 

こうして、みんなが未来のこどもたちに感動してもらえる物語を作っていけば、

きっと、世界は美しく心地いい場所であり続けるに違いありません。

 

 

 

タイトル ハートの中のくじら

 

 

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「宇宙の子マサの この星の奇跡つなぐ冒険」episdoe.1 希望の種

英語バージョンをアップしました。

世界中に希望の輪が広がりますように。

 

 

 

文*KISANA LINES映像作家

写真*森のカメラマン

イラスト*Fuuyanm

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