奇跡に満ちる
夜中から降り出した雨が、明け方やみ、
朝もやの中で木々の緑がしっとしり気持ち良さそうです。
木や草はいくら渇こうと、ただじっと
自然が雨をふらすのを待ちます。
自然の状態でじゅうぶんに満たされていることを植物は知っているのですね。
人は、飽くなき欲望に突き動かされ、
何かを作っては破壊するということを繰り返していますが、
これは、自然のままでいるだけですでに満たされているということに、
いつか気づくためのプロセスなのでしょうか。
だとしたら、他の生き物に申し訳なく思います。
宇宙のリズムにそって生を営む植物たちに、時々、そっと注意を向けるだけで、
気づきをもらえることがたくさんあります。
たとえば、都会の真ん中のアスファルトの隙間から
一輪の花が咲いていているのを見つけたとき、
家の前の鉢植えの朝顔が、種もとらずに冬の間ほおっておいたのに、
みずから種を土にまき、翌年も満開の花を咲かせてくれたのを知ったとき、
草むらの中に偶然に綺麗な配色で並ぶ葉っぱを見つけたとき、
オブジェのように可愛い木の実を見つけたとき、
自然が起こす小さな奇跡は、いつもとてもセンスがよくて、嬉しくなります。
こういうことに気づくだけで、毎日の生活がとても輝きを増します。
私たちは、普段、自然を考えるとき、
つい地球のことだけを考えてしまいがちですが、
地球は宇宙の中のひとつの星です。
地球上で起こることは、宇宙にまで影響をおよぼします。
みんなが、宇宙にいる他の生命のことも意識しながら
日々暮らすようになればいいなと心から思います。
ちょうど今、仲間たちが、今年もまた中国の沙漠に木を植えにいってくれています。
今年の春に植えた木の苗にすでに緑の葉がわさわさと茂り、
早くも沙漠に林ができているという嬉しい知らせをもらいました。
なにより、現地でその木々を見ているみんなの笑顔がとびきり幸せそうで、
心に花が咲いているのが見えるようです♬
実は、KISANA LINESも、先月から、木を植え始めました。
桃やナシなどの果実のなる木や、もともとその土地に自生していた木など、
少しづつ種類を増やしていこうと思っています。
そして、いつか「木の図書館」として、「映像図書館」と一緒に
未来に届けられたら素敵だなと考えています。
未来の子ども達の笑顔を想像しながら木を植えるのは本当に楽しくて、
木を植えることで、未来とつながる喜びに満たされます。
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さて、この夏、予定していた「宇宙の子マサの この星の奇跡つなぐ冒険」episode.2の
リリースが遅れています。
最近は、マサ君自身の冒険の速度が早くて、物語の制作が追いついていませんが、
物語をはるかに超えて、マサ君が出会う現実そのものが奇跡に満ちているのを
嬉しく感じています。
他の作品の撮影も日々すすめています。
未来に届けたい「希望の種」は世界中にたくさん落ちていて、
その種をひろい、育てることにも意識を向けています。
順次、編集していきたいと思っていますので、
見守って頂けるとありがたいです。
写真:海のカメラマン・森のカメラマン・宇宙の子マサ
文:KISANA 映像作家
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