雪を頂く山々が連なるニュージーランド南島。
氷河によって削られた渓谷が複雑に入り組むフィヨルドランドに降り立った山本太郎（俳優）は、太古の昔から変わらぬ深い森を歩き、植物たちの完璧とも思える力強い生態に感嘆する。
山本自身が撮影する森の映像に、植物たちの逞しい命の躍動が映し出される。（13分23秒）

引き続き、古代の森を歩く山本太郎。 かつて、植物と鳥しかいなかったニュージーランドでは、鳥も植物も、ゆっくりのびのび育った。
１億４千万年前が起源だという木に１００種類以上の植物が共生する様子や、倒れた老木の上に芽吹く次世代の植物に森の循環を見る。
「どうして、人間はこれが出来ないんだろう」つぶやく山本の目に涙が浮かぶ。（12分26秒）

古代の森を抜け、荒々しい海岸線へと出る。
サーフィンが大好きな山本太郎でさえ恐れをなす激しい波。
そんな海岸線にも宝物のような植物がいっぱいある。
そこで、見とれるぐらいのかわいい目をしたある生き物に出会い、母が子どもを守る姿に心をうたれる。（10分58秒）

ニュージーランドの朝は、鳥のコーラスで目がさめる。この日は雨。しっとりと水分をふくんだ雨の森を歩くのも大好きだという山本太郎。
香りや湿度までも映像にとじこめようと、自らビデオカメラで森を撮る。
橋の上から見た滝の美しさとあまりの気持ち良さに、いつまでもカメラを回し続ける。（8分47秒）

雨がやみ、森に木漏れ日がさす中を歩き続ける山本太郎。光が木の葉の上にキラキラと舞う様子を楽しみながら、この自然をあるがままに残して行くことこそが、自分たちのつとめだと再認識する。
７世代先の子どもに向けてのメッセージが語られるラストシーンに注目。（8分20秒）